良くも悪くも

思ったことを思った通りに書くブログ

パワーレンジャー

※基本的にこのブログはネタバレありです!

 

パワーレンジャー

50/100点

 

 他の映画の予告で知って、「日本の戦隊モノをハリウッドで作った」っていう情報のみで見たくなって見てきました!

公開終了ギリギリのレイトショーで見て来たんですが、おばさま3人組が見に来てたのがちょっと意外。

点数からもわかるようにdis多めです(^_-)-☆

 

あと今まで結構ちゃんと書いてきたんですが、めんどくさくなったのでかなりテキトー編集にすることにしましたテヘペロ!

 

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映画『パワーレンジャー』公式サイト

 

 アメリカの小さな町が舞台で主人公ジェイソン・スコットが牛を学校に入れるとこから始まります。正直このシーンの意味がわからなすぎてかなり評価が下がってる感じがある。

どうもおふざけっぽいんやけどそのおふざけのせいで盛大な事故を起こして怪我+保護観察処分。

以降この奇行の理由や説明はされず、アメフトのスター選手であった主人公はワケあり生徒が行く補習授業に参加することになる。

例えばこの行動が、スター扱いされて本当の自分とはどんどん乖離していく環境にうんざりしてる、とか

盗んだバイクに走り出す的な衝動が沸き起こったとか何かしらの説明があれば主人公に多少肩入れできたんやけど

そういう説明が一切ないので正直こいつクズやしな…っていう目でしか見られないというマイナススタートからだったので

レビューも盛大なdisからスタートということに相成りました(・ω<) テヘペロ

 

なんだかんだで不思議なコインを見つけて

「君たちはコインに選ばれしパワーレンジャーなのだ!」

的な展開になるんですが、ここに行くまでのなんだかんだも割とクズっぽい行動(不法侵入、列車と衝突事故)をたくさんしているので主人公達に好感はほぼ持てず。

特にチャイニーズのザック君は「病気の母がいるんだ…」っていうとってつけたようなお涙頂戴感に('A`)ウヘァってなる…。あと笑顔が気持ち悪い(ヒドイ

 

でもパワーレンジャー修行が始まると少し楽しくなってくる。いいよね、修行。

でもなっっっっかなか変身してくれない新生パワーレンジャーご一行。

 

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左から自閉症スペクトラムのビリー(青)、元アメフトスター選手主人公のジェイソン(赤)、寡黙な転校生トリニー(黄)、お母さん大好きザック(黒)、元彼の歯をへし折ったキンバリー(ピンク)

 

そう、なかなか変身してくれないんですよ。それがこの映画のもう1つの悪いところ。

2時間っていうなかなかの尺で変身してるのはだいたい30分。

短い!短いよぉぉぉぉ!

変身!って掛け声がないとか変身シーンがないとかはまぁお国柄の違いやから仕方ないにしても変身してる時間が短いのは頂けない。

1時間半はこのティーンエイジャーたちのハイスクールでの問題や、それぞれが抱える問題の話。

キャラクターを掘り下げるのはとても良いことなんやけど、キンバリーちゃんの罪の告白はちょっと話が早すぎてついていけなくて

何をやらかしたのかよくわからないまま次のシーンにいってしまって残念。

 

そのなんだかんだを乗り越えて!ようやく!変身ですよ!

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Foooo!上がるぅ!!

 

いやーやっぱり変身って上がりますね!

全員揃って準備万端戦闘に向けて揃って歩くところをスロモーションってベタですけど上がりますね!

ここまで長かった…(´;ω;`)ウッ…

しかもゾイドみたいな恐竜モチーフの機械の乗り物もあるよ!

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金ぴかのやつは敵です

 

しかもちゃんと戦闘シーンが山中の荒れ地(採掘場みたいなところ)から始まるのも(・∀・)イイ!!

わかってるーわかってるよー。

敵を追いかけていく時に

ゴーゴーパワーレンジャーゴーゴーパワーレンジャー

っていうまさに日本の戦隊モノみたいなBGMかかったのもニヤニヤしてしまったw

そう、私はこれを見に来たんや!

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ちゃんと合体ロボもいるよ!

 

合体ロボの合体シーンをふんわり終わらせてしまったり、各レンジャーの個性(記憶力がすごいとか元アメフト選手とか)を特に活かさずに終わってしまったのは残念やったけど、

あとはだいたい戦隊モノのお作法に沿って作られていたので満足。

敵の金から作られた巨大モンスターの名前がゴールダーっていうのもぽくてすきw

 

この後半というか終盤で50点とったと言っても過言ではない感じの映画でした。

超豪華B級映画といった趣き。

そんなにオススメはできません!

 

ハクソー・リッジ

※基本的にこのブログはネタバレありです!

 

ハクソー・リッジ 

75/100点

 予告見て銃を持たない兵士の活躍劇かー面白そうやなー、と軽い気持ちで見たら結構しんどい内容だったので見た後ダウナーな感じになったので

見る場合は覚悟してから見ることをオススメします。

 

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メル・ギブソンが「アポカリプト」以来10年ぶりにメガホンをとり、第2次世界大戦の沖縄戦で75人の命を救った米軍衛生兵デズモンド・ドスの実話を映画化した戦争ドラマ。人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることに。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされるが、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を施していく。「沈黙 サイレンス」「アメイジングスパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが主演を務め、「アバター」のサム・ワーシントン、「X-ミッション」のルーク・ブレイシーらが共演。第89回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など6部門でノミネートされ、編集賞と録音賞の2部門を受賞した。(映画.comより)

 

 

  • デズモンド・ドスという人

前半はデズモンド・ドスという人がどういう人でどういう環境で育ったかが丁寧に描かれていく。

元軍人で飲んだくれて暴れまわる父親、それに耐える母親っていう辛い環境で育ったデズモンドは真っ直ぐなのに、どこかいびつな人間に育っていく。

 

ひょんなことから知り合った看護婦のドロシーちゃんに一目惚れしてすぐに猛アタックするデズモンド。

とにかく猪突猛進一直線で面白いw

なんやかんやあって結ばれる二人。こんな美人やのにこんな冴えない感じの男に引っかかるか!?とは思いました( ˘ω˘ )

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白衣の天使という言葉がぴったりな美しいドロシーちゃん

 

 

  • 執拗なまでの戦争描写

 事前に情報を入れなさ過ぎて、この戦争が第二次世界大戦であること、ハクソー・リッジが沖縄上陸戦であることを知らずに見てたんですが

劇中に「日本兵」とか「沖縄」っていう言葉が出る度に胸がざわざわしていきました。

ハクソー・リッジHacksaw=弓鋸・Ridge=崖という意味で米軍がつけた名称らしく、

沖縄の前田高地という当時激戦地だった場所を指すそうです。

 

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後半ほぼそのハクソー・リッジでの激戦の様子が描かれているんですが、

とにかく戦争描写が凄まじい。執拗と言ってもいいほど。

今の今まで話してた人が頭を打たれて死ぬ、爆弾が飛んできて足を吹き飛ばされる、胴体がない人が転がってる等々ゴア表現もかなりものでした。

耐性ない人は気分が悪くなるかもしれない。

そういう描写が延々と10分くらい続いてとにかく人が死んでいって、完全に心がすくんでしまってた。

そこに至るまでに笑い合っているのを見ていた愛すべき米軍の人たちがどんどん殺されて

同じ民族の日本人も同じようにどんどん死んでいって、どうしてこんな辛いことが起こっているのか

動悸が激しくなって、悲しいというよりは辛くて辛くて涙が出た。

このシーンがこの映画で一番印象に残ってます。

 

  • 嘘のような実話

 衝撃の戦闘描写が一段落してから、デズモンドの活躍が描かれるんですが、

簡単に人が死んでいくのにデズモンドは弾に当たらず、爆弾にも当たらず大した怪我無く次々と負傷者を助けていく。 

ほんまにこんなことできる人いるの!?って思ったけど、実話なんだから多少の脚色はあれど本当のことなんよね。

敬虔なクリスチャンのデズモンドへの神のご加護だったのかもしれない。

 

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あと1人助けさせて…あと1人…と言いながら75人助けるデズモンドさんすごい

 

  •   気付き

 今まで学校や映画で空襲を受け、原爆を落とされ、戦争に負けたっていう話をたくさん聞いてきて、

「日本は戦争に負けて可哀想な目に合ってきたんだな」っていうどちらかといえば被害者である、という意識でいたけれど

この映画を見て、日本もたくさん人を殺している加害者でもあるという事実を今更ながら気付いたというか自覚した。

 何ができるというわけでもないけれど、二度と世界規模の戦争が起こらないことを、この国に戦争が起こらないことを切に願う。

 

正直すごい面白いからみんなにオススメ!って言える映画ではないし、好きな感じの映画ではない(もっとゆるい映画が好きw)。

でも、見て良かったと思えるとても良い映画だったし、見て損はない映画だと思う。

 

 

メッセージ

※基本的にこのブログはネタバレありです!

 今回はかなり核心に触れているので未見の方はご注意を。

 

メッセージ 

70/100点

他の映画を見た時に予告を見てストーリーが面白そうっていうのとホーク・アイ(ジェレミー・レナー)出てるやん!ていうのでかなーーり気になったので見て参りました。

Twitterでこの宇宙船の形がお菓子の「ばかうけ」からデザインしたっていうコラ画像が流れて以来、

見る度にばかうけ…と思ってしまった呪いをこれを読んだ人にも届けたい(ぉぃ

 

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 「プリズナーズ」「ボーダーライン」などを手がけ、2017年公開の「ブレードランナー 2049」の監督にも抜擢されたカナダの鬼才ドゥニ・ビルヌーブが、異星人とのコンタクトを描いた米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を映画化したSFドラマ。ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。主人公ルイーズ役は「アメリカン・ハッスル」「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス。その他、「アベンジャーズ」「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー、「ラストキング・オブ・スコットランド」でオスカー受賞のフォレスト・ウィテカーが共演。(映画.comより)

 

  • 静かに怖い

物語は12の巨大な宇宙船が突如として地球に現れるところから始まります。

その事実が人々に与える恐怖や戸惑いを大げさに描かず、ニュースの映像や電話でのやりとり等で

描いてるのが逆にリアルで、じわじわと世界の混乱が感じ取れたのが良かった。

 

主人公の言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)と物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)が所謂宇宙人に邂逅するシーンも丁寧に時間をとって描いていて

自分もこれから宇宙人に遭遇するんだ…とかなりドキドキしました。

他のSF映画のような凄まじい映像や壮大な音楽はないものの、

常に緊張感のある演出・演技・音楽が映画への没入感を上げてくれていたように思います。

 

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良い味出してるお二人

 

  • 宇宙人とのコンタクトが楽しい

無事(?)宇宙人との第三種接近遭遇を果たしたルイーズは会話を諦め、文字でのコミュニケーションを図ろうと

ホワイトボードに単語を書いて人の文字を教えようとします。

そしてそれに壁越しではあるものの触手から墨みたいなもので文字を出してくれる宇宙人に

意思疎通が出来るんだと思ってちょっと嬉しくなる。

 

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墨絵っぽい宇宙人文字

 

単語を示し、動作をで表し、それに応えて相手が文字を出し、その文字を解析して意味を見つけていくという途方もない作業を延々と繰り返し

徐々に意思疎通が出来てい人類とヘクタポッド(宇宙人の呼称)。

その意思疎通の過程を見てるだけでも楽しい。

ていうかこんな面倒くさいやり取りに協力してるだけでかなり友好的だと思うのだけれど、

国の安全を預かる偉い人たちからするとあらゆる可能性・危険性を考えて決断していかなければならないらしく

1か月ほどかけてヘクタポッドから「武器の提供」という目的を聞き出してから事態は急展開していくわけです。

 

  • 時の流れ

ヘクタポッドとやり取りをしていく内にルイーズはだんだん娘との映像を見ていくようになります。

赤ちゃんの頃、幼い頃、病気になって死んでいく娘の映像。

だんだん、現実なのか娘との時間を過ごしているのか境が曖昧になっていくルイーズ。

 

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娘とのシーンがかなり頻繁に流れる

 

ヘクタポッドとのやり取りしていく内に、過去をリアルに見られる、影響を与えられる能力を持つようになってしまったのかな…

と思いきや!!

終盤、世界がヘクタポッドに攻撃を始めようとしてなんとかしようとルイーズが壁の中に入り、

直接ヘクタポッドとコンタクトをとった時の台詞

 

「あの女の子は誰!?」

 

この台詞にぞくっとしました。

今まで私たちが見ていた映像はルイーズの「思い出」ではなかった。

回想シーンといえば過去のことだろうという思い込みを逆手にとられた。

予告編で耳にした「娘を亡くした言語学者…」という紹介もミスリードだった。

ルイーズは過去を見ていたわけではなく、未来を見ていたわけです。

それが理解できた時のぞくぞく感だけでこの映画見て良かった…と思いましたね。

 

ヘクタポッドの与えてくれた「武器」とは「時は一定方向へ流れるもの」という人間の概念を取り払うことでした。

その力を使って終盤ルイーズが世界なんとかする下りはちょっと強引かなーと思いつつ、

その「時間の流れ」がなくなることに私は恐怖を感じてました。

 

時間の流れが一定方向でなくなるってことは、過去も未来も自分の意志で見ることができるっていうことになると思うんだけど

それって「今」がなくなることに等しい。

未来が見れて、過去が見れて、映画の描写的にはその時間に対して何かしら働きかけをすることもできる。

そうしたら未来は変わるし、過去を変えたら今が変わる。

今も未来も過去さえも不定形になるし、終わりが来ることがあるんだろうか?

それは生きている言えるのか?

そんな能力を与えられた人類はその後幸せになれるんだろうか。

というようなことをエンドロールで考えているとかなり怖くなりました。

 

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だいたいロクなことしかせんで宇宙人ってやつは

 

 

この映画で、というよりも最近見る大作映画で気になるのが、必ずと言っていいほど中国が出てくること。

メッセージでも中国がかなりの影響力を持っていたし、キーポイントになってました。

他の映画でも中国人が出てきたり、中国が物語の舞台の一部分になってたりと

リアルな中国の影響力の強さを映画で体感してます。

とは言え一般小市民であるところの私にはあー中国今すごいんやなーとぼんやり思うくらいしか出来ないわけですが…。

 

まぁとにかくメッセージは良い映画でしたので未見の方はぜひどうぞ!

 

滝を見にいく

※基本的にこのブログはネタバレありです!

 

滝を見にいく 

73/100点

他のDVDの新作案内か何かで予告が流れていて、面白そうやなーと思ってた映画。

アマゾンプライムさんにあったので見てみました。

元々「ハッピーフライト」や「WOOD JOB!~神去なぁなぁ日記~」、

南極料理人」等々、ゆるいコメディな邦画が好きで結構見るんですが

そんな私のアンテナに引っかかった「滝を見にいく」は十二分にゆるくて面白い映画でした。満足。

これを書くためにあらすじを引っ張ってきた時に気付いたんですが、「南極料理人」の監督さんなんですよね。

そりゃ好きや。沖田修一監督の名前覚えてこれからチェックしておこう。

  

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南極料理人」「横道世之介」の沖田修一が監督・脚本を手がけ、山の中で迷子になってしまった7人のおばちゃんたちが繰り広げるサバイバルをユーモラスに描いたヒューマンコメディ。幻の滝を見に行くツアーに参加した7人のおばちゃんたち。写真を撮ったりおしゃべりに花を咲かせたり、それぞれの楽しみ方で紅葉のひろがる山道を進んでいくが、ガイドの男性が先を見に行ったきり戻ってこなくなってしまう。携帯の電波も届かない山中に取り残されたおばちゃんたちは、食料も寝床もないサバイバル生活を送るハメになり……。主要キャスト全員をオーディションで選出。演技経験のない一般人を含む7人の女性たちが、おばちゃんたちを個性豊かに演じる。映画.comより)

 

  • おばちゃんたちのゆる~~~く見られる映画

お話はバス車内から始まります。

その一発目の始まりのシーンでこの映画のテンションがわかります。

なんとなく頼りなげな中年のツアコン、棒読みのマイナスイオンの説明。全然聞いてないおばちゃんたち。

これでもうこの映画はこういうゆるい映画ですよ~っていうのが前情報がなくてもハッキリしますw

 

 遭難するまでは各おばちゃんたちのキャラ紹介。

病気の話ばっかりしてる友達同士のおばちゃん2人組、カメラを抱えて山を撮りまくってるおばちゃん2人組、

不思議なテンションのポンチョのおばちゃん、若作りのおばちゃん、大人しそうなおばちゃんの計7人。

みんなキャラがたってて、それぞれマイペースな感じで面白い。

 

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7人のおばちゃん。一見普通のおばちゃんに見えるけど見たまま普通のおばちゃんです

 

  • おばちゃんたちのオモシロサバイバル

自分たちが遭難したんじゃ…と思い始めた時は悲愴感漂いや不安に苛まれるおばちゃんたち。

疲れと苛立ちから道に迷った責任をなすりつけあってケンカする(ケンカもいちいち面白い)も、

熊がいるかもしれない恐怖から全員ダッシュで逃げたところから吹っ切れていく。

野宿を決意してからのおばちゃんたちの行動力がすごい。

ただあるだけの食料を消費して耐えて過ごすだけじゃなく、食料を集めたり、味付けをあーだこーだ言ってみたりどこか楽しげw

役割分担してテキパキ仕事してるのがなんとなく女性らしさというか主婦らしさを感じました。

ケンカしたおばちゃん同士が、タバコ吸って仲直りするシーンも良かったなぁ。

言葉はないけど、まぁ、いっか、許してやらぁみたいな気持ちが空気感だけで伝わってくるのがちょっとかっこよかった。

 

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遭難中にコイバナに興じるおばちゃんたち

 

夜には焚火を囲んで女子定番のコイバナw

あだ名で呼びあったりキャーキャー言ってるのがホント女子っぽいw

木の葉にくるまって歌うのが「恋の奴隷」っていうチョイスにも爆笑でした。

 

  • 楽しげなおばちゃんたちを見るのが楽しい

救助を待つことにしたおばちゃんたちは大縄跳びしてみたり、蛇を見つけて大騒ぎしり、だんだん童心に返っていきます。

見た目はボロボロのおばちゃんたちなのに、なんとなく少女のように見えたりもし…ないけど

けど本当に若返ったようには見えました。

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寝起きのボロボロ具合がベタだけど面白い

 

大人になってはしゃいだり出来なくなるけど、本当は子どもの頃のように遊んで笑っていたいよね。

楽しそうやなーうらやましいなーって思いながら見てました( ˘ω˘ )

 

  • 人生いろいろおばちゃんもいろいろ

面白いだけじゃなくて、おばちゃんたちの苦労とか悩みとかも描いています。

でもおばちゃんたちはもうそれを乗り越えてきてるから、

あんまりドロドロせずさらっと描いててそこも良いバランスだったなと思います。

ラストシーン、おばちゃんの1人ジュンジュンが不安そうな悲しそうな顔をしていて、

山にいる時の方がずっと楽しそうだったのが印象的でした。

山では率先して楽しそうにしていたジュンジュンは現実の世界で乗り越えていない何かがあるのかなっていう

ちょっとした余白のある終わり方でした。

 

途中ちょっと演出過剰やなーってシーンもいくつかあるんですが

まぁ

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って映画ですね!(この画像今後も多用する予感)

 

全編通してゆるくて笑いどころ満載なので肩の力を抜いて

何も考えずに見られる良い映画でした!

暇な休日にレンタルするか、アマプラ会員の方はちらっと見てみてはいかがでしょう?

 

美女と野獣

※基本的にこのブログはネタバレありです!

 

美女と野獣 

65/100点

先日TOHOシネマで映画好きな母と母の日のプレゼントを兼ねて観て参りました!

アニメの方は遠い昔に観たような観てないような…。

記憶は曖昧ですがお話はだいたい知ってるっていうくらいの前知識です。

ディズニー作品に特に思い入れはないので正直そんな期待はしてませんでした('ω')

 

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名作ディズニーアニメ「美女と野獣」を、「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化。「ドリームガールズ」のビル・コンドンがメガホンをとり、呪いで野獣の姿に変えられた王子と美しく聡明なヒロインのベルが惹かれ合っていく姿を描く。魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。魔女が残していった1輪のバラの花びらがすべて散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、永遠に人間に戻れなくなってしまう。希望をなくし失意の日々を送っていた野獣と城の住人たちの前に、美しい町娘ベルが現れる。自分の価値観を信じて生きるベルは、恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気づいていく。王子役をテレビシリーズ「ダウントン・アビー」のダン・スティーブンス、町一番のハンサム男ガストン役を「ホビット」シリーズのルーク・エバンスがそれぞれ演じるほか、燭台のルミエール役でユアン・マクレガー、時計のコグスワース役でイアン・マッケラン、ポット夫人役でエマ・トンプソンが出演。( 映画.com より)

 

  • 映像がすばらしい

物語はベルの紹介から始まる。

村全体であの子はキレイだけど変な子!と高らかに歌い上げててひどいなwと思いつつ、村人のカラフルな衣装と歌とダンスと背景に引き込まれていきました。

 

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1人際立って可愛いベル(エマ・ワトソン

 

この映画何が良いって本当に映像が良い!

中世っぽい小さな村の村人の衣装なんて地味になりそうなもんだけど

みんなそれぞれ個性的でカラフルな衣装を着てて目が楽しい。

 

野獣の城の召使たちの造形も素晴らしいし、動きもすごく可愛かった。

特にプリュメットの動きがキレイやったなぁ。

羽箒の鳥なのに不思議と艶とか色気があって、作りこまれてる感じがすごく良かった。

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1番右の白い子がプリュメット

 

背景もすごく作りこまれてて、村は村で牧歌的だけど活気がある雰囲気がよく出ていたし

野獣のお城も豪華な内装と呪いに包まれた寂しさとかさびれた感じが伝わってきてとても良かった。

 

でも1番良かったのはやっぱりエマ・ワトソン

見た目が可愛いのももちろんやけど、内から出る聡明さがベルのキャラクターにぴったりでした。

ハマり役じゃないかな?

もう画面にエマ・ワトソンが出てくるだけで上がるよね!

この見た目で聡明で人を見た目で判断せず明るくて優しいとか完璧超人かな???

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黄色のドレスが最高に似合う

 

  • お話は…まぁおとぎ話みたいなモンですし…

正直お話としては楽しめたとは言い難い。

簡潔に言えば魔女に呪いをかけられ野獣になった王子様が心優しく聡明な村娘との真実の愛で幸せになりましたとさっていう話なんだけど

それを2時間10分という長時間かけて展開するのでとにかく話が進まない。

たぶん半分くらいは歌ってるんじゃないかな。

ことあるごとに歌い出してお話が止まるので若干イラッとしながら観てました…。

 

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このお話の悪者ガストン。イケメンだけどクズofクズの脳筋野郎。

 

村人は村の英雄(らしい)とはいえ殺人容疑があるガストン(アホ)の言いなりに簡単になるのがよくわからないし、

映画のラストで薔薇的には間に合ってないのにいいの!?ってなるし、納得いかないところは多々ある。

多々あるけれども

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そういう映画ではないということで納得しました。

 

  • 端々に見えるイマドキ感

この映画で少し気になったのは、村人や召使に白人以外の人種がいるところ。

アジア系の人がいたかどうかわからなかったけど、メインキャストに黒人の人がいるし、

こういう中世的ヨーロッパ的な世界観で珍しいなぁと思いました。

ある意味ファンタジーな感じ。

 

あと、ふんわりゲイ描写があるところ。

ガストンの相棒のル・フウが恐らくゲイでそういう描写がちょっとしたところで出てくる。

こういうことは当たり前にあるんだよっていう配慮というか、メッセージみたいものがあるのかなぁ。

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だいたいこの二人は顔が近い。

 

とりあえず、観て損はない映画だと思います。

歌と踊りと演出は素晴らしくて、ラストの舞踏会シーンが終わった後に思わずわーーって拍手したくなりました。

ぜひ映画館の大画面で観てほしい映画です!

 

ショーシャンクの空に

※基本的にこのブログはネタバレありです!

 

ショーシャンクの空に 

98点/100点

記念すべき感想第1号は生涯ベスト級映画、「ショーシャンクの空に」。

1995年の映画ということはもう22年も前の映画か…。

しかし先日、大阪ステーションシティシネマというところでやっている

午前十時の映画祭」という企画で久しぶりに観たんですが、色褪せることなく素晴らしい映画でした。

 

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スティーブン・キングの中編「刑務所のリタ・ヘイワース」をティム・ロビンスモーガン・フリーマン主演で映画化した人間ドラマ。長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッド(フリーマン)と無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディ(ロビンス)の友情を軸に、アンディが巻き起こす数々の奇跡が描かれる。監督・脚本は本作で長編映画デビューを果たしたフランク・ダラボン。94年度のアカデミー賞では作品賞を含む7部門でノミネートされたものの無冠に終わったが、映画ファンに愛される名作として語り継がれている。 

( 映画.com より)

 

 

  • とにかく主人公のアンディが魅力的

 この映画の1番の魅力は主人公のアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)にあると思う。

無実を主張するも有罪判決を下され、刑務所に入れば乱暴なホモに目を付けられ

殴られ犯され、散々な目っていう言葉じゃ済まされないほど散々な目に合う。

それでも自分の世界を持ち、勇気と知識と教養で乗り切っていく姿はとても魅力的だ。

 

印象的なのはアンディが「フィガロの結婚」を勝手に刑務所内に流すエピソード。

刑務所内に鳴り響く美しい音楽をオペラなんて全く知らないであろう囚人がずっと聴き入っていて

アンディは係官に静止されても罰を与えると言われても、悠々と音楽のボリュームを上げるシーンがすごく好き。

罰を受け、そこから戻った時に仲間と話すシーンでこんなセリフを言う。

 

「心の中には何かがある。誰も奪えない何か…。希望だよ。」

 

仲間のレッド(モーガン・フリーマン)はその言葉を否定したけど、アンディはずっと希望を持ち続けた。

 

 どうしてアンディは希望を持ててレッドは持てなかったのか。

もちろん本当に罪を犯したか犯していないかとか生来の性格もあるとは思うけど、

1番影響しているのは知識と教養だと思う。

知識と教養がないから、環境に慣れてどうにかすることを諦めてしまう。

どういう選択肢があるのか、どういう行動をすればどういう影響があるのかがわからない。

「馬鹿だからわからない」と思考を停止してしまう。

アンディはそれがわかっていたから、図書館をキレイにして蔵書を増やし囚人たちに高卒資格を取らせていたんだと思う。

やっぱり教育って大事。考えることもすごく大事だ。 

 

  • 人を殺すのは孤独

他に印象的なのは老囚人ブルックスのエピソード。

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ブルックスは50年もの間刑務所にいて、50年目にして仮釈放される。

刑務所内では有名人のブルックスも外ではただの老人で、家も仕事も一応は与えられたけど

仕事はうまくいかないし、誰も彼を気にかける人はいない。

不安で眠れなくなった彼は思い詰めて、ついには自殺してしまう。

 

ブルックスが仮釈放になどなりたくないって仲間を使って脅すシーンでもう悲しくて悲しくて泣いてしまった…。

誰にも顧みられない、老いて未来に展望のないブルックスが自殺してしまうのは仕方ないことのように思う。

 

アンディはレッドに仮釈放をしたらこうしろとある約束をする。

その約束という希望があったからこそ、40年という長い年月を経て仮釈放になったレッドはブルックスのように死なずに済んだ。

 

アンディは希望をレッドに与え、レッドはアンディの孤独を癒した。

友情と希望。

人は1人じゃ生きられない。希望がなくても生きていけない。

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  • 話が面白い

散々真面目にいろいろ語ってきたけど話もめっちゃ面白いです。

隅々に伏線をはってて、終盤の展開でそれを見事に回収するのがスカッとする!

ポスターのモチーフになってる脱獄して雨に打たれるシーンは素直に心震える素晴らしいシーン。

そこからのアンディの復讐劇はまさにざまぁwwwの一言。

脱獄してからの種明かしも面白いし、このためにここまで我慢したと言っても過言ではないくらいのカタルシスがある。

 

そしてラスト、仮釈放されたレッドがアンディの元に辿り着いた時の太平洋の青さが

2人の希望と自由を象徴している気がしてとても良かった。

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いろんな人生訓もあり、話も面白い、とても良い映画だと思います。

もしまだ観てない人がいたら、ぜひ観てほしい。

めっちゃくちゃオススメです!

 

ブログ始めました

日々見たもの読んだものをそのまま流していくのも勿体ないな、と思ったので

ブログ始めることにしました。

基本文句の多い人間なので批判的な意見もガンガン書いていきまっす!

ネタバレとかも気にしない!

 

誰に遠慮も配慮も考慮もしない自由な私の城。

良くも悪くも正直に書いていく完全自己満足。

よろしければご覧ください。