良くも悪くも

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滝を見にいく

※基本的にこのブログはネタバレありです!

 

滝を見にいく 

73/100点

他のDVDの新作案内か何かで予告が流れていて、面白そうやなーと思ってた映画。

アマゾンプライムさんにあったので見てみました。

元々「ハッピーフライト」や「WOOD JOB!~神去なぁなぁ日記~」、

南極料理人」等々、ゆるいコメディな邦画が好きで結構見るんですが

そんな私のアンテナに引っかかった「滝を見にいく」は十二分にゆるくて面白い映画でした。満足。

これを書くためにあらすじを引っ張ってきた時に気付いたんですが、「南極料理人」の監督さんなんですよね。

そりゃ好きや。沖田修一監督の名前覚えてこれからチェックしておこう。

  

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南極料理人」「横道世之介」の沖田修一が監督・脚本を手がけ、山の中で迷子になってしまった7人のおばちゃんたちが繰り広げるサバイバルをユーモラスに描いたヒューマンコメディ。幻の滝を見に行くツアーに参加した7人のおばちゃんたち。写真を撮ったりおしゃべりに花を咲かせたり、それぞれの楽しみ方で紅葉のひろがる山道を進んでいくが、ガイドの男性が先を見に行ったきり戻ってこなくなってしまう。携帯の電波も届かない山中に取り残されたおばちゃんたちは、食料も寝床もないサバイバル生活を送るハメになり……。主要キャスト全員をオーディションで選出。演技経験のない一般人を含む7人の女性たちが、おばちゃんたちを個性豊かに演じる。映画.comより)

 

  • おばちゃんたちのゆる~~~く見られる映画

お話はバス車内から始まります。

その一発目の始まりのシーンでこの映画のテンションがわかります。

なんとなく頼りなげな中年のツアコン、棒読みのマイナスイオンの説明。全然聞いてないおばちゃんたち。

これでもうこの映画はこういうゆるい映画ですよ~っていうのが前情報がなくてもハッキリしますw

 

 遭難するまでは各おばちゃんたちのキャラ紹介。

病気の話ばっかりしてる友達同士のおばちゃん2人組、カメラを抱えて山を撮りまくってるおばちゃん2人組、

不思議なテンションのポンチョのおばちゃん、若作りのおばちゃん、大人しそうなおばちゃんの計7人。

みんなキャラがたってて、それぞれマイペースな感じで面白い。

 

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7人のおばちゃん。一見普通のおばちゃんに見えるけど見たまま普通のおばちゃんです

 

  • おばちゃんたちのオモシロサバイバル

自分たちが遭難したんじゃ…と思い始めた時は悲愴感漂いや不安に苛まれるおばちゃんたち。

疲れと苛立ちから道に迷った責任をなすりつけあってケンカする(ケンカもいちいち面白い)も、

熊がいるかもしれない恐怖から全員ダッシュで逃げたところから吹っ切れていく。

野宿を決意してからのおばちゃんたちの行動力がすごい。

ただあるだけの食料を消費して耐えて過ごすだけじゃなく、食料を集めたり、味付けをあーだこーだ言ってみたりどこか楽しげw

役割分担してテキパキ仕事してるのがなんとなく女性らしさというか主婦らしさを感じました。

ケンカしたおばちゃん同士が、タバコ吸って仲直りするシーンも良かったなぁ。

言葉はないけど、まぁ、いっか、許してやらぁみたいな気持ちが空気感だけで伝わってくるのがちょっとかっこよかった。

 

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遭難中にコイバナに興じるおばちゃんたち

 

夜には焚火を囲んで女子定番のコイバナw

あだ名で呼びあったりキャーキャー言ってるのがホント女子っぽいw

木の葉にくるまって歌うのが「恋の奴隷」っていうチョイスにも爆笑でした。

 

  • 楽しげなおばちゃんたちを見るのが楽しい

救助を待つことにしたおばちゃんたちは大縄跳びしてみたり、蛇を見つけて大騒ぎしり、だんだん童心に返っていきます。

見た目はボロボロのおばちゃんたちなのに、なんとなく少女のように見えたりもし…ないけど

けど本当に若返ったようには見えました。

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寝起きのボロボロ具合がベタだけど面白い

 

大人になってはしゃいだり出来なくなるけど、本当は子どもの頃のように遊んで笑っていたいよね。

楽しそうやなーうらやましいなーって思いながら見てました( ˘ω˘ )

 

  • 人生いろいろおばちゃんもいろいろ

面白いだけじゃなくて、おばちゃんたちの苦労とか悩みとかも描いています。

でもおばちゃんたちはもうそれを乗り越えてきてるから、

あんまりドロドロせずさらっと描いててそこも良いバランスだったなと思います。

ラストシーン、おばちゃんの1人ジュンジュンが不安そうな悲しそうな顔をしていて、

山にいる時の方がずっと楽しそうだったのが印象的でした。

山では率先して楽しそうにしていたジュンジュンは現実の世界で乗り越えていない何かがあるのかなっていう

ちょっとした余白のある終わり方でした。

 

途中ちょっと演出過剰やなーってシーンもいくつかあるんですが

まぁ

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って映画ですね!(この画像今後も多用する予感)

 

全編通してゆるくて笑いどころ満載なので肩の力を抜いて

何も考えずに見られる良い映画でした!

暇な休日にレンタルするか、アマプラ会員の方はちらっと見てみてはいかがでしょう?