ショーシャンクの空に
※基本的にこのブログはネタバレありです!
ショーシャンクの空に
98点/100点
記念すべき感想第1号は生涯ベスト級映画、「ショーシャンクの空に」。
1995年の映画ということはもう22年も前の映画か…。
しかし先日、大阪ステーションシティシネマというところでやっている
「午前十時の映画祭」という企画で久しぶりに観たんですが、色褪せることなく素晴らしい映画でした。
スティーブン・キングの中編「刑務所のリタ・ヘイワース」をティム・ロビンス&モーガン・フリーマン主演で映画化した人間ドラマ。長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッド(フリーマン)と無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディ(ロビンス)の友情を軸に、アンディが巻き起こす数々の奇跡が描かれる。監督・脚本は本作で長編映画デビューを果たしたフランク・ダラボン。94年度のアカデミー賞では作品賞を含む7部門でノミネートされたものの無冠に終わったが、映画ファンに愛される名作として語り継がれている。
( 映画.com より)
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とにかく主人公のアンディが魅力的
この映画の1番の魅力は主人公のアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)にあると思う。
無実を主張するも有罪判決を下され、刑務所に入れば乱暴なホモに目を付けられ
殴られ犯され、散々な目っていう言葉じゃ済まされないほど散々な目に合う。
それでも自分の世界を持ち、勇気と知識と教養で乗り切っていく姿はとても魅力的だ。
印象的なのはアンディが「フィガロの結婚」を勝手に刑務所内に流すエピソード。
刑務所内に鳴り響く美しい音楽をオペラなんて全く知らないであろう囚人がずっと聴き入っていて
アンディは係官に静止されても罰を与えると言われても、悠々と音楽のボリュームを上げるシーンがすごく好き。
罰を受け、そこから戻った時に仲間と話すシーンでこんなセリフを言う。
「心の中には何かがある。誰も奪えない何か…。希望だよ。」
仲間のレッド(モーガン・フリーマン)はその言葉を否定したけど、アンディはずっと希望を持ち続けた。
どうしてアンディは希望を持ててレッドは持てなかったのか。
もちろん本当に罪を犯したか犯していないかとか生来の性格もあるとは思うけど、
1番影響しているのは知識と教養だと思う。
知識と教養がないから、環境に慣れてどうにかすることを諦めてしまう。
どういう選択肢があるのか、どういう行動をすればどういう影響があるのかがわからない。
「馬鹿だからわからない」と思考を停止してしまう。
アンディはそれがわかっていたから、図書館をキレイにして蔵書を増やし囚人たちに高卒資格を取らせていたんだと思う。
やっぱり教育って大事。考えることもすごく大事だ。
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人を殺すのは孤独
他に印象的なのは老囚人ブルックスのエピソード。
ブルックスは50年もの間刑務所にいて、50年目にして仮釈放される。
刑務所内では有名人のブルックスも外ではただの老人で、家も仕事も一応は与えられたけど
仕事はうまくいかないし、誰も彼を気にかける人はいない。
不安で眠れなくなった彼は思い詰めて、ついには自殺してしまう。
ブルックスが仮釈放になどなりたくないって仲間を使って脅すシーンでもう悲しくて悲しくて泣いてしまった…。
誰にも顧みられない、老いて未来に展望のないブルックスが自殺してしまうのは仕方ないことのように思う。
アンディはレッドに仮釈放をしたらこうしろとある約束をする。
その約束という希望があったからこそ、40年という長い年月を経て仮釈放になったレッドはブルックスのように死なずに済んだ。
アンディは希望をレッドに与え、レッドはアンディの孤独を癒した。
友情と希望。
人は1人じゃ生きられない。希望がなくても生きていけない。
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話が面白い
散々真面目にいろいろ語ってきたけど話もめっちゃ面白いです。
隅々に伏線をはってて、終盤の展開でそれを見事に回収するのがスカッとする!
ポスターのモチーフになってる脱獄して雨に打たれるシーンは素直に心震える素晴らしいシーン。
そこからのアンディの復讐劇はまさにざまぁwwwの一言。
脱獄してからの種明かしも面白いし、このためにここまで我慢したと言っても過言ではないくらいのカタルシスがある。
そしてラスト、仮釈放されたレッドがアンディの元に辿り着いた時の太平洋の青さが
2人の希望と自由を象徴している気がしてとても良かった。
いろんな人生訓もあり、話も面白い、とても良い映画だと思います。
もしまだ観てない人がいたら、ぜひ観てほしい。
めっちゃくちゃオススメです!